ハナカイドウ(花海棠)の実

 カイドウは中国名「海棠」の音読み。原産地の中国には、唐の玄宗皇帝がこの花を楊貴妃が眠る姿になぞらえたという故事があり、昔から美人の例えに使われてきた。開花は4~5月でサクラの後。花は半八重の薄紅色で、下向きに咲く(画像)。その鮮やかな花姿に比べると、稀にしかできないハナカイドウの実はヒメリンゴより一回り小さく、その直径は1センチ程度(画像)。

 カイドウはヒメリンゴの近縁種で、ハナカイドウの他にミカイドウ(実海棠)もあり、ヒメリンゴの実に似た実をつける。残念ながら私はミカイドウの実を見たことがない。