公園のコサギ

 深川には川が多く、古石場川も大横川と平久川をつなぐ木材屋用の掘割・運河だった。今ではその川を残し、かつての川辺は古石場川親水公園に生まれ変わっている。この公園には七つの橋が架けられていたが、その一つ小津橋は小津安二郎を生んだ小津家に由来する。ボタン、アジサイ、バラが多く、牡丹側にはボタン園、平久川側にはバラ園がある。
 古石場川の水質は海水に近く、アサリのような生き物が多く、そのため海鳥も目につく。コサギはあしの指が黄色いのが特徴。サギは白い体が特徴。そのためか、「シラサギ」が実在すると思われているが、実は白鷺という名前のサギは存在しない。「シラサギ」は全身が白いサギ類の総称であり、ダイサギチュウサギコサギアマサギなどがシラサギと呼ばれている。標準和名をつける際、身体の大きさから「ダイ(大)サギ」、「チュウ(中)サギ」、「コ(小)サギ」とおざなり、あるいはなおざりに命名したようである。
 そんな能書きは横に置き、ボタン園付近の水路にコサギがいて、警戒する風でもなく、餌を探す姿が画像である。動物園を除けば、これほど近くでコサギを観察できたのは初めてで、コサギと共に小春日和を楽しんだと記憶してしまいそうになった。

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