キク科ユリオプス属は南アフリカを中心に95種ほどが分布しています。ユリオプスデージーの学名はユリオプス・ペクチナータス(Euryops pectinatus)。晩秋から春まで黄色い花を長い間咲かせます。葉や茎に細毛が生えているので、全体が灰白色に見えます。
秋には湾岸地域の公園などに同じユリオプス属のマーガレットコスモス(E. chrysanthemoides)やコスモスが咲き誇っていました。画像からわかるように、花は互いによく似ています。ユリオプスデージーはキク科の常緑の低木です。マーガレットコスモスはキク科ステイロディスカス属の多年草で、南アフリカ原産。マーガレットコスモスは葉の切れ込みが深く、キク科植物としてはかなり珍しく、葉の表面に照りがあるのが最大の特徴です。一方、ユリオプスデージーのほうは小さな銀葉です。ユリオプスデージーはユリオプス属、マーガレットはキク属、コスモスはコスモス属で、みな違っています。さらに、ツワブキ属のツワブキの花もユリオプスデージーによく似ています。
*ユリオプスデージーの花にいるのはヨトウムシ(ヨトウガの幼虫)と思われる。