シャリンバイの実の色変化

 湾岸地域にはうんざりするほど多いのがシャリンバイです。梅に似た白い花を咲かせ、小枝が車輪のように出ていることから、「車輪梅」という名前になりました。シャリンバイは5月~6月に梅のような白い花を咲かせます。

 シャリンバイは秋になるとブルーベリーのような黒紫色の実をつけます。直径1cmほどの大きさで、枝先にたくさんの数を実らせます。シャリンバイの実は成熟して、緑から赤銅色に変わり、最後は黒紫色になります。球状の実の中では「たね」の熟成が進んでいます。実の先端は雌雄しべの残骸が無くなり、実の先端に同心円状の三つの凹みとその中央に雌しべの柱頭の痕が小さな突起となり、最後は全体が黒紫色の球体になります。ブルーベリーやブドウの実のように見えますが、実際は硬い実です。

*画像はシャリンバイの実の色の変化を追ったもの