2024-02-03から1日間の記事一覧

節分に(4)

荻野慎諧の『古生物学者、妖怪を掘るー鵺の正体、鬼の真実』(2018年)は、地質・古生物学者である著者が古文献を渉猟しながら、妖怪の正体の「科学的」解明を目指した快著。鬼や悪魔といった想像上の生物はともかく、角を持つ実在の動物には、シカやウシ、…

節分に(3)

鬼は(1)祖霊や地霊、(2)天狗、(3)邪鬼、夜叉、羅刹などに分けられるが、ここにも神仏習合が浸透していて、様々な要素が混淆しているのが日本の鬼。元々は死霊を意味する中国の鬼が6世紀後半に日本に入り、日本に固有の古来の「オニ」と重なり、「鬼」…

節分に(2)

私の中の鬼の正体は何だろうか。大人になった私には仏教と鬼とが知識レベルで結びついている。だが、私が子供の頃の鬼はもっぱら怖い存在だった。では、鬼は悪者だったかと問われると、どうもはっきりしない。そのためか、今でも持国天、増長天、広目天、毘…

節分に(1)

「節分」は文字通り「季節の分かれ目」のことで、立春、立夏、立秋、立冬の前日が節分で、年に4回ある。春の節分だけが現在まで残っているが、その理由はこの日が一年の初めと考えられていたため。私たちにとって年の初めは新暦の1月1日だが、昔の人々にとっ…

シャリンバイの実の色変化

湾岸地域にはうんざりするほど多いのがシャリンバイです。梅に似た白い花を咲かせ、小枝が車輪のように出ていることから、「車輪梅」という名前になりました。シャリンバイは5月~6月に梅のような白い花を咲かせます。 シャリンバイは秋になるとブルーベリー…