シャリンバイ(車輪梅)の実

  湾岸地域では排気ガスに強く、刈り込みにも耐えるバラ科のマルバシャリンバイとシャリンバイが公園や歩道にたくさん植えられ、地域の風景の主要要素になっている。ウメに似た花の開花は4月に始まり、今は緑の実が随分と紫に変わり始めている。葉が枝先に車輪状に集まり、花は梅に似た5枚の花弁をもつため、「車輪梅」と呼ばれる。葉が丸い「丸葉車輪梅」と「車輪梅」は葉の形状以外では区別がつきにくい。

 実は直径0.8-1.2cmの球形のナシ状果で、あずき色を経て10月には白粉をかぶった紫黒色に熟し、頂部に萼片の落ちた跡が残る。種子は直径7-8mmの球形。ブルーベリーやブドウの実のように見えるのだが、実際は硬く、苦いので食べるのは無理。

*画像はマルバシャリンバイの色づいた実