ギョリュウの花

 「ギョリュウ」は漢名の「御柳」の音読みで、楊貴妃がこの木をわざわざ後苑に植えさせ、簾を隔てて観賞したことから、「御柳」と呼ばれるようになったと言われています。ヨーロッパでもギョリュウは聖書に記載があり、世界で最初に植樹された樹木だそうです。その聖なるギョリュウは湾岸地域ではあちこちに植えられていて、かつての有難味はすっかりなくなってしまいました。

 ギョリュウは中国北部を原産とする落葉小高木で、タマリスクとも言います。日本へ渡来したのは享保年間で、当初は胃腸や肝疾患の生薬とされました。開花は5月と8月から9月にかけての年二回。花には薄ピンク色の花弁と萼が5枚、雌しべ(花柱)3本、雄しべ5本があり、遠目からは清楚な印象を受けます。