ギンバイカの花

 オトギリソウ属のビヨウヤナギ、西洋キンシバイヒペリカム・カリシナム)によく似た花姿をもち、花色が白いのがギンバイカ(銀梅花、銀盃花)で、フトモモ科ギンバイカ属の常緑低木です。白い梅のような花を咲かせることから、「銀梅花」と名付けられました。また、ヨーロッパでは白い花が結婚式などで使われる縁起のよい木とされ、日本でも「祝いの木」と呼ばれています。

 ギンバイカの花の時期は、5月から7月の初夏から夏の季節で、今咲き出しています。ギンバイカは、開花すると白い5枚の花びらを開きます。長く白銀色に輝くたくさんの雄しべが特徴的で、とても華やかです。ギンバイカの白い花は食べることもできます。サラダなどに入れるとさわやかな香りを楽しめます。

 ギンバイカは地中海沿岸原産で、英語でマートル(Myrtle)。ギンバイカの果実は液果で、晩秋に黒紫色に熟し、食べることができます。葉は揉むとユーカリに似た強い芳香を放ち、「マートル」という名でハーブとしても流通しています。