ナガミヒナゲシの花

 今年もナガミヒナゲシの花が湾岸地域のあちこちに目立つようになってきた。目を引く花で、栽培種かと思ったりするのだが、1960年ごろ見つかったヨ-ロッパ原産の帰化種で、瞬く間に全国に広がり、今では道端のいたるところに咲いている。ケシと聞くと、まだ熟していない果実の乳液からアヘンをつくる植物を想起してしまうが、ナガミヒナゲシにアヘンの成分はない。

 ナガミヒナゲシは「長実雛罌粟」と書いて、「実(み)が長く可愛いケシ」として命名された。それにしても「雛罌粟 (ひなげし)」の漢字は難しい。雛芥子(雛罌粟、ひなげし)、虞美人草(ぐびじんそう)、アイスランドポピー、アマポーラ(スペイン語)、オリエンタルポピー、コクリコ(フランス語)と、呼び名も種類も多彩で、飽きない。ナガミヒナゲシの花弁は非常に薄く、しわがある(画像)。

*最後の画像はアイスランドポピー