アイスランドポピーの花がもう咲いている。流石にまだ二輪だけだが、春の訪れを感じる。アイスランドポピーはケシ科ケシ属の多年草。シベリアが原産で、ケシの中では最も広く栽培されている。普通に「ポピー」といえば、この花を指す。高さは30-40cmになり、花は通常3-5月に咲くが、暖地で種を早く播いて育てれば1月でも花をつける。花色は、赤色やオレンジ色、黄色にピンク色、白色と豊富である。和名は「シベリアひなげし」だが、今はほとんど使われない。
アイスランドポピーは園芸種として人気があり、一日で散ってしまう他のケシと異なり、花が数日間持つので切花にも用いられる。品種改良がなされ、多くの品種が創出されている。ポピーの方は葉のついた茎を伸ばし、枝分かれして花をつけるが、アイスランドポピーは株元より一本ずつ花柄を伸ばし、一輪ずつ花をつける。