クロガネモチの雌花とアオハナムグリ

 昨年の12月22日にクロガネモチの雌雄異株について書いた。赤い実をつけるクロガネモチが雌の木で、その雌の木ばかりが植えられているとすれば、赤い実をつけることができるのかという疑問が出てくると述べた。雄のクロガネモチは赤い実をつけず、植えられていても案外気が付かないのかも知れない。とりあえず、造園業者はしっかり考えている筈だとしておこう。

 クロガネモチの雌の木の花、つまり雌花は中心部に大きなめしべがあり、その周辺に小さく退化したおしべがあり、花弁の長さは2mm、花弁の数は6枚が普通である(画像)。雄花の場合は逆で、めしべが退化して、おしべが大きく発達している。

 さて、湾岸地域ではクロガネモチの雌花が満開で、多くの昆虫が訪れている。一番多いのがミツバチだが、テントウムシも多い。それらより大型なのがアオハナムグリアオハナムグリコガネムシ科に属し、日本各地に分布、5月から9月に活動する益虫。成虫は花の花粉を食べ、幼虫は朽ち木の内部を食べる。ハナムグリに似ていて、上翅は濃い緑色で光沢が強く、小白紋が散りばめられ、花粉紛れのようである(画像)。
*最後の画像から黒いテントウムシを探そう。

f:id:huukyou:20210524052305j:plain

f:id:huukyou:20210524052327j:plain

f:id:huukyou:20210524052343j:plain

f:id:huukyou:20210524052359j:plain

f:id:huukyou:20210524052420j:plain