アロニアの花

 アロニアは北米大陸東部が原産のバラ科の落葉樹。アロニアはアントシアニンを含む果実が健康食品として注目されている。だが、それだけでなく、初夏に咲く清楚な花や紅葉も観賞価値があり、庭木としても人気がある。

 アロニアは北米からヨーロッパへ、そしてロシアを経由して昭和51年に日本へやってきた。果実が赤い品種と黒い品種があるが、果樹として利用するのは主に後者で、前者はもっぱら観賞用である。

 開花は4~5月で、今咲いている。直径1センチほどの小さな花が10輪ほどまとまって咲く。花は白や淡いピンクで、同じバラ科のナナカマド、アズキナシ、レッドロビンなどに似ている。

 黒い果実をつけるのがメラノカルバ種で、ロシアでは「黒い実のナナカマド」と呼ばれる。赤い果実をつけるのがアルプティフォリア種。赤実のアロニアの花は繊細で、眺める程に色合いも豊か。一方、黒実アロニアの花は赤実より花弁が少し大きく、雄シベが目立つ。

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