ミヤコグサ(エボシグサ)の花

 ミヤコグサは2月には咲き出していたが、その花が足元に広がっている。1㎝程の小さな花だ。ミヤコグサは日本の各地から中国・台湾・ヒマラヤにも生育する多年生植物。路傍や荒れ地に生育していて、花期は長く、春と秋に数多く花を開く。近寄ってみると、つるりとした花はマメ科の特徴をよく表していて、形も色もとても美しい(画像、4月16日のマメ科のヒメエニシダの花も参照)。

 ガクに毛があるものはミヤコグサと同科同属でも、ヨーロッパ原産のセイヨウミヤコグサ。私が見つけたものはガクに毛がなく、正真正銘のミヤコグサミヤコグサとセイヨウミヤコグサの関係はタンポポと西洋タンポポの関係に似ていて、知らない間に在来種と外来種が身近な環境下で入れ替わっている。そこで、そのミヤコグサのルーツを辿ると、ミヤコグサ自体も遥か昔に農耕作物と共に移入した史前帰化植物(前川文夫が提唱した概念で、有史前後(3世紀前後)に日本に帰化した植物)だった。

*史前に日本に帰化した人たちが私たち日本人のルーツ

 

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