カンボケ(寒木瓜)の花

 ボケの開花時期は、11月下旬から4月中旬までで、11月頃から咲き出す花は春に開花するものと区別するために「寒木瓜」と呼ばれることがある(画像)。春の花に比べると、花の数はずっと少ない。

 ボケは、庭木や盆栽、生け垣、切り花として観賞され、200を超える品種が栽培されている。また、香りのよい果実を使って果実酒やジャムをつくることができる。バラ科のボケ属は、日本原産のクサボケ、中国原産のマボケとボケの3種からなる落葉低木類。ボケの渡来時期は平安初期以前で、大正時代に新潟と川口を中心としたボケのブームが起こり、多くの品種がつくられた。さらに、昭和40年頃から第二次ブームが起こった。果実が瓜に似ていて、木になる瓜で「木瓜(もけ)」とよばれたものが「ぼけ」に転訛(てんか)したとも、「木瓜(ぼっくわ)」から「ぼけ」に転訛したとも言われる。

 背が高く、枝のトゲが目立たず、大きな実をもつのがボケだが、クサボケは背が低く、実の表面がつるつるである。

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