ボケの花が咲いている。確か3月頃が開花時期で、呆けたのかと思ったら、開花時期は11月から翌4月頃までとわかった。11月頃から咲き出す花は春に咲くものと区別するために「寒木瓜(かんぼけ)」と呼ばれるらしく、その寒木瓜に遭遇したのだった。
実が瓜に似ていて、木になる瓜から「木瓜(もけ)」と呼ばれ、それが「ぼけ」に転訛した、あるいは「木瓜(ぼっくわ)」から「ぼけ」に転訛したとも言われている。
ボケ属は日本原産のクサボケ、中国のマボケとボケの3種がある。ボケは平安初期以前に渡来したが、江戸時代でも淀ボケや八重ボケなどの品種が記録されている程度で、明治に入っても園芸品種はほとんどなかった。大正時代に新潟市と川口市を中心にボケのブームが起こり、新しい品種がつくられ、それが現在まで続いている。