秋に入り、コムラサキの紫色の実をあちこちで見ることができる。それが画像のように実が多いと少々興ざめの感がある。コムラサキやムラサキシキブ(紫式部)は花も薄紫だが、シロミノコムラサキやシロシキブ(白式部)は花も実も白色である。「白実の小紫」という名前の中には白と紫が入っているが、実際の花も実も白一色で、紫は入っていない。紫色の花と実をつけるコムラサキの白色品種ということで、白い花で白い実がなるコムラサキがシロミノコムラサキ。白花ではなく白実なのは、主に実を愛でるためだろう。
小紫によく似たムラサキシキブも紫色の花と実をつける。そのムラサキシキブの白色品種もあって、それがシロシキブ。何ともややこしい。画像はコムラサキの花と実、そしてシロミノコムラサキの実である(シロミノコムラサキの花はコムラサキの花を白くしたもの)。真っ白の実に何か不自然さを感じるのは私だけではあるまい。