ミント(女無天、mint)はシソ科ハッカ属の総称で、主なものがペパーミントとスペアミント。地中海原産のペパーミント系は香りが強く、メントールの含有量も多い。ヨーロッパ原産のスペアミント系の香りは比較的弱く、甘い香りがある。日本には江戸時代にオランダハッカが渡来した。デザートの飾りづけや料理のほか、ハーブティーにもよく用いられる。ラム酒にミントを入れた「モヒート」にもよく使われる。
ミントの中でも最も古い歴史をもつといわれるのがスペアミントで、紀元前400年頃には地中海沿岸で使われていたと記されている。縁がギザギザしていて、葉も茎もグリーン。和名はミドリハッカ、オランダハッカ、チリメンハッカ。ペパーミントは、スペアミントとウォーターミントの自然交配によりできた品種。葉の表面がサラッとした印象で光沢もあり、厚さもやや薄い。葉はグリーンだが、茎は濃い紫色に近い。和名はコショウハッカ、セイヨウハッカ。