ケイトウ

 一般的にケイトウと呼ばれるものは、炎のような鮮やかな花色で秋の花壇を彩り、古くから親しまれている馴染のある花で、私も子供の頃からよく目にしてきました。ニワトリのトサカに似ていることから「鶏頭」と呼ばれ、花房の先端が平たく帯状や扇状に大きく広がり、これがよく目立つのが大きな特徴です。英語でも「cocks-comb」(鶏のとさか)ですから、この花は、誰にも「鶏のとさか」に見えるようです。
 原産地はアジア、アフリカの熱帯地域と推定され、日本には奈良時代にに中国を経由して渡来。花の色は赤や黄色が基調ですが、橙、紫、ピンクなどさまざまな色の園芸品種があります。花穂の形状の異なる羽毛ケイトウ、久留米ケイトウ、トサカケイトウ、ヤリゲイトウ、ノゲイトウの五つの系統があります。また、花と葉はアフリカと東南アジアでは食用として利用されています。
 画像は羽毛ケイトウとセロシアアジアンガーデンというノゲイトウの園芸種です。セロシアはトサカにならず、花穂は細長い円錐形で、枝分かれしてたくさんの花穂をつけます。

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