ランタナ(Lantana camara)は6月末からずっと初冬まで花が咲いている。同じ茎から微妙に異なる色の花を咲かせる。まさに色の「七変化」で、それが別名になっている。実の方も緑から藍色へ変化する。
ランタナ属は中南米・南欧原産の150種ほどの低木・多年草を含めた植物で、熱帯や亜熱帯に広く野生化している。日本では花の色が変化する不思議な常緑性の花木として鑑賞用に栽培されてきた。日本には江戸時代に渡来。
さて、ランタナの実は小さいブドウのような形をしていて、夏になると実をつけ、最初は緑色で、徐々に藍色に変化する(画像)。ランタナの未熟種子には「ランタニン」という毒が含まれていて、これを食べた家畜等が肝障害を起こすが、その毒性は強くない。