七福神の花

 メキシコ原産のエケベリア・セクンダ(Echeveria secunda)はベンケイソウ科エケベリア属の常緑多肉性多年草です。青緑色で白粉を帯びた葉がロゼット状につきます。葉はバラの花弁のような形で、葉先端に棘状の突起があり、季節ごとに色を変えていきます。今、葉腋から細長い花茎を出し、小さな花を多数咲かせています(画像)。

 私はEcheveriaをエチェベリアと読んでしまいます。昔習ったラテン語が中世のもので、発音もイタリア語やスペイン語に近かったためです。それがどうして「七福神」という和名となったのかはよくわかりません。エチェベリアは湾岸地域でも見かける多肉植物で、メキシコ中心に100種類ほど自生しています。

*サボテンの和名は「仙人掌(せんにんしょう)」、「覇王樹(はおうじゅ)」などで、七福神にも「寿宝、高崎蓮華、玉蝶、松虫、狩衣、舞鶴」などの別名がある。その学名は18世紀メキシコの植物画家アタナシオ・エチェベリア・イ・ゴドイ(Atanasio Echeverria y Godoy)に由来する。