ビルに対峙する花

 ルドベキア・マキシマ(Rudbeckia maxima)はアメリカ原産のキク科の植物。マキシマ種はとても大きく、花茎が1.5m以上にもなるルドベキアです。夏の間、黄色い特徴のある花が咲き続けます(画像)。花の後も黒く残った花芯部がオーナメントのように残ります。

 この花が街中にあると、私などついビルと競い合う花という月並みな構図を考えてしまいます。ビルと競い合う花とは私の一方的な思い込みで、ビルと仲良く伸びると感じる人もいるとなれば、人の見方、感じ方は様々ということに過ぎないのです。でも、これが俳句になると、まんざら不自然でもなくなるのです。これが文学の魔術なのです。

 

 ルドベキア 高層ビルと 競い合い

 負けまいと 一心不乱の ルドベキア

 ルドベキア ビルの谷間で 花開く