メラレウカの花

 メラレウカについては既に2月に紹介した。フトモモ科の常緑高木で、別名がティーツリー。原産地はオーストラリアで、風にたなびく繊細な葉、ワイルドな枝ぶり、波打つような幹肌をもち、シンボルツリーとして植えられる場合が多い。初めて見たときはコウヤマキイヌマキに見え、盆栽のジャイアント版のような印象だった。新しくできたビルのシンボルツリーなのだが、見事な立ち姿だった。

 ミモザユーカリ、ポップブッシュ等のオーストラリアの樹木の中で、庭木としてポピュラーになった木の一つ。メラレウカの品種は100を超え、その共通点は葉色の美しさ。また、その葉から抽出される精油には、抗菌、抗ウイルス、抗真菌等の作用があり、先住民のアボリジニの間では万能薬として使われていた。キャプテン・クックはオーストラリアに上陸し、この葉をお茶の代わりに飲み、別名のティーツリーの由来となっている。その爽やかな香りはアロマオイルとしても知られている。

 画像には雪が枝先に積もったように白い花が咲いている。6月頃に咲くため「スノーインサマー」と呼ばれている。