ホルトノキの花の洪水

 湾岸地域の公園や歩道に多い樹となれば、ホルトノキです。ホルトノキは赤く紅葉した葉が一年中交っていて、すぐ見分けられます。緑の葉に混ざるこの紅色を模様(紋)に見立て、「紋ガシ」「模様ガシ」と呼んだのが「モガシ」という別名の由来です。花はちょうど今頃で、綺麗な小さい花がたくさん咲きます(画像)。誰もその見事な咲き振りに注目しないようですが、樹全体に花が溢れます。雌雄同株で、両性花。

 平賀源内がこの木をオリーブと間違え、「ポルトガルの木」と呼んだことが始まりです。当時、オリーブ油はポルトガルの油と言われていました。ホルトノキは「ポルトガルの木」の転訛です。平賀源内の勘違いから、「ホルトノキ」と命名されました。