今大量発生しているのは、果樹に被害を及ぼす「果樹カメムシ類」で、チャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ、クサギカメムシの３種類が含まれているというニュースが流れています。コメンテイターはカメムシの臭さを強調していましたが、この数年カメムシを観察してきた私には納得いかないものでした。
画像からわかるように、アカスジカメムシは黒色に５本の赤い縦条を持つ派手な姿をしています。ノラニンジンなどセリ科の植物の花によく見られます。赤と黒のはっきりとした模様は警戒色で、鳥からの捕食を免れるためのもの。派手な色合いのアカスジカメムシに悪臭はありません。
キバラヘリカメムシの群れはマユミやニシキギに集まります（画像）。キバラヘリカメムシは臭いどころか、青りんごや若草のすがすがしい匂いがします。
近年増殖が著しいキマダラカメムシはクサギカメムシに似た臭いを持っていて、私の知っているカメムシは実に様々です。
