オオベンケイソウと生き物たち

 今年もまたベンケイソウ科のオオベンケイソウの花が咲き出し、たくさんの昆虫が集まっています。和名ベンケイソウは生命力が強く、茎葉を捨ててもそこから芽を出すので、弁慶に因んで名付けられたとされます。日本へは遣唐使などによって中国から渡来したと言われています。

 園芸用のほとんどは大弁慶草(オオベンケイソウ)で、全体に多肉質です。画像はそのオオベンケイソウとそこに集まる生き物たちのほんの一部です。

*ハチのように見えるのはハナアブです(ナミハナアブと思われますが、シマハナアブかも知れません)。ハナムグリは体長1.5~2cmのコガネムシ科の昆虫です。「花潜」(ハナムグリ)と書くように、花に潜るようにして花粉や蜜を食べ、花や葉は食べません。花や葉を食べる害虫コガネムシと違って、ハナムグリは益虫です。体表にはうぶげのような細かい毛がはえています。瑠璃色の細長い身体をもつのがルリチョウレンジ。