女王バチ追記

 スズメバチ科のなかでもオオスズメバチは最大級のサイズで、その中でも女王バチはさらにひと回り大きく、そのサイズは優に5㎝を越えます。オオスズメバチが活発に活動するのは、春から秋の間。働きバチは冬になると死にますが、女王バチは冬になると土や木のなかで越冬します。

 女王バチと働きバチが毒針を持っています。他の種類のスズメバチと比べても獰猛な性格で、警戒心が強く、毒性が強いので、アナフィラキシーショックなどのアレルギー反応を引き起こします。でも、女王バチは働きバチと比べると、攻撃的ではありません。

 10月頃には女王バチは巣作りを終え、新しく生まれた女王バチを育て始めます。オオスズメバチの女王バチ候補は来年春先に巣を作り始めるため、冬眠します。生まれた女王バチはある程度成長し、11月頃に越冬する場所を探すために巣を離れますが、寿命が1年の女王バチは寿命を迎えます。となると、私が見た女王バチは役割を終えた旧女王だったのかも知れません。