イトラン(糸蘭)の花

 イトランはリュウゼツラン科イトラン属の常緑の小木。「イトラン」という名前は葉の縁の繊維がほぐれて糸状になることからで、その英名はAdam’s needle。原産地は北アメリカ南部。

 イトランの茎は伸びず、ほぼ地際から葉が放射状に叢生する。葉は剣状で、先端は鋭く尖り、灰緑色の厚い革質で、縁の繊維がほぐれて糸状になる(画像)。葉は先がやや垂れ下がる。花茎を伸ばして円錐花序を作り、釣鐘状の白い花を下向きに咲かせる。花は6弁で芳香がある。