ヒメウツギの花と蝶

 初夏の花ヒメウツギ(姫卯木、姫空木)が既に咲き出していて、4月末は今では初夏ということなのだろう。ヒメウツギアジサイ科ウツギ属の落葉低木。背が高くならない匍匐性のウツギの仲間。綺麗な白い花が咲くので、庭木としてあちこちで使われている。伸びた茎の先に白い花を穂状に咲かせる(画像)。

 ヒメウツギは日当たりの良い川岸に多いが、条件の厳しい石灰岩などの岩場でも見られる。グランドカバーとしても人気が高い。葉は細長く、縁には細かなギザギザがある。「空の木」とも書かれるが、これはヒメウツギの幹や枝の中が空洞なことに由来。また、花が小さいことから「姫」がつき、姫空木となった。

 ヒメウツギの花に来ているのが初夏の蝶アオスジアゲハ。翅の中央の水色の帯が特徴。湾岸地域の街路樹や公園などでよく見ることができる。