子供の遊び場の横にまだマルバアサガオが咲き残り、それがいたって元気で、嬉しい気分になったのだが、さらに歩を進めると、ノアサガオも咲いているではないか。アサガオはヒルガオ科の植物で、奈良時代に中国から種子を薬とするために持ち込まれ、その後、園芸植物として親しまれてきた。
マルバアサガオは日本種のアサガオより花持ちが良く、真夏でも10時位まで咲いている。秋になると夕方近くまで咲いていて、年に何度も咲く多花性のものもある。マルバアサガオは熱帯アメリカ原産の西洋アサガオで、日本には観賞用として江戸時代に渡来。
多年草のノアサガオはいつも元気で、「野朝顔」という名前は「野菊」、「野ばら」と同様で、野生の美しさがある。ノアサガオは昨今の「緑のカーテン」ブームで注目され、窓や壁を覆って日ざしを遮り、柔らかな日陰をつくってくれている。一年草のアサガオと比べて格段に強く、霜が降りる11月まで咲き続け、しかもヒルガオのように夕方まで咲き続ける。