似ている、似ていない(6)

 このシリーズの6月10日の(2)で、アレチハナガサ、ダキバアレチノハナガサ、ヤナギハナガサに言及し、ヤナギハナガサを実際に観察しておらず、画像も?のついたものだった。だが、偶然にもヤナギハナガサを実際に見ることができ、2日の画像はダキバであることが判明した。「百聞は一見にしかず」で、直接に観察することによってモヤモヤしていた疑いが晴れた。荒れ地に適応しようと、「もっとスリムに」という進化の道筋を描くことができる。それは似ていない点を見つけて、似ている点だけ抜き出すことでもある。

 アレチハナガサとヤナギハナガサの茎と葉、そして花についての知識によって、二つは識別できる筈だったのだが、ヤナギハナガサが見つからなかったのだ。そうだと思っていた個体の茎は中実で、茎を抱いていた。それはダキバアレチハナガサで、茎を抱くアレチハナガサがあったのだ。今回見つかったヤナギハナガサは兎に角花が見事である。貧弱な花のアレチ、花の数が増えるダキバ、そして、園芸種のような花をもつヤナギという風に描き分けることができた。
*ヤナギハナガサの画像はファンシーで、編集したように映るが、私にそのような技術はなく、特別手を加えてはいない。

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ヤナギハナガサ

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ダキバアレチハナガサ

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左ダキバアレチハナガサ、右アレチハナガサ