シナガワハギとシロバナシナガワハギの花

 シナガワハギ属はシナガワハギ(品川萩)やシロバナシナガワハギ(白花品川萩)を含み、「スイートクローバー」と呼ばれるマメ科の属の一つ。

 シナガワハギは江戸時代末期に品川で発見され、それで名前がついたらしい。耕作地の雑草や牧草地の植物として知られ、アジアからヨーロッパが原産地だが、現在は世界中に帰化している。5-8月が開花期だが、湾岸地域では10月末まで花が見られた。

 シロバナシナガワハギは中央アジア原産の帰化種で、道端や荒れ地、河川敷などで見られる。シロバナシナガワハギも飼料作物として栽培され、世界的に帰化している。黄色花のシナガワハギと違って、花は名前の通り白色。茎は直立又は斜上し、多数枝分かれする。白色の蝶形の花を多数つけ、湾岸地域では11月に入ってもまだ花を見ることができる。

*画像は最初の二枚がシナガワハギ、後の二枚がシロバナシナガワハギ