プリムラ・マラコイデスは中国の貴州省から雲南省に分布。山地に生え、高さは20-40cmになる。1月から5月ごろ、花茎を伸ばして数段の輪生花序をだし、白色からピンク、赤色、紫色などの花を咲かせる。サクラソウの園芸品種で、和名は「化粧桜」。
サクラソウ(桜草)はサクラソウ属の代表で、日本では高原や原野に分布するが、野生の群落をみることはまれになっている絶滅危惧種である。江戸時代中期には武士階級を中心に、栽培・鑑賞が流行した。野生種を掛け合わせた品種改良が盛んに行われ、愛好者同士がその美しさを競い合った。現在、サクラソウは300以上の品種があり、江戸期に誕生したものも多く残されている。毎年春には、全国各地でサクラソウ展が開かれ、伝統的な品種から現代の品種まで、さまざまなサクラソウを鑑賞することができる。