オオキンケイギク

 久し振りに荒川の河口、新木場4丁目辺りを走った。と言っても、最近は走るのと歩くのが同じ程度の比率になっていて、散歩と大差なくなっている。今はオオキンケイギク(大金鶏菊)が花盛りで、堤防の土手一杯に見事に咲き乱れている。オオキンケイギクはキク科の植物で、画像のように黄色い花を咲かせる。北アメリカ原産の宿根草で、日本では1880年代に入ってきたが、外来種として野外に定着して問題となり、現在は栽培が禁止されている。繁殖力が強く、荒地でも生育できるため、河川敷や道端に緑化のために植えられた。しかし、カワラナデシコなどの在来種を駆逐する恐れが指摘され、2006年に特定外来生物に指定された。
 外来生物となれば同じ黄色のオオハンゴンソウを思い出す。妙高では池の平や笹ヶ峰で繁殖しているのがオオハンゴンソウ。何度かその駆除に行った。どちらも繁殖力が旺盛で、健康優良児。それが「特定外来生物」に指定されて「指定暴力団」のような扱いなのである。人に対して直接に悪さをする植物ではないが、人の方は他の生物と区別して悪者としてみるのである。

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