それぞれ正式にはスモークツリー ロイヤルパープルとアメリカハナズオウ フォレストパンジーで、園芸種である。
スモークツリーは、ヨーロッパからアジアにかけて分布する、ウルシ科ハグマノキ属の落葉樹。丘陵や山地の森、茂みの中に自生している。日本へは明治時代に渡来し、ユニークで印象的な花と葉を咲もつことから、近年庭木として急速に普及している。スモークツリーの花期は6月~7月。花期になると、枝先に円錐状の花序を出し、花径3~5㎜程度の小さな花をたくさん咲かせる。画像にまだ花はないが、葉のパープルは見事である。
日本には中国原産のハナズオウが、江戸時代初期に渡来しているが、これは低木で高さが5m以下であるのに対して、アメリカ中部原産のアメリカハナズオウは7~8mに達する高木性の樹木で、明治に入ってから渡来している。日本で普及しているハナズオウと違って、高木になるアメリカハナズオウは印象が異なる。「フォレスト・パンジー」は、そのアメリカハナズオウの赤紫色の葉を持つ品種。春の鮮やかな赤紫色でハート型の葉はとても美しく、カラーリーフの樹木を代表する品種である。