二枚の画像のハマゴウの葉をまず見ていただきたい。とても健康だとは言えない。フシダニによってハマゴウハフクレフシという虫えい(虫こぶ)ができている状態である。それを調べていくと、見つかったのが直江津中学校科学部の研究「ハマゴウ虫えい(虫こぶ)に生息する動物生態研究」だった。直江津中学校では、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の補助事業を受けて新潟県の海浜に見られるハマゴウの生態に取り組んできた。この植物にはフシダニが寄生すると葉に大小の瘤ができることから、この植物とダニの関係を研究テーマにしてきた。2011年には日本学生科学賞新潟県大会で最優秀賞、全国大会で入選1等受賞している。
また、2017年8月8、9日、新潟県の直江津中学校の生徒3名を対象にフシダニ(サビダニ)の研修が法政大学小金井キャンパスで開かれた記載も見つかった。フシダニに関する講義後、持参したダニのサンプルを低真空型電子顕微鏡や高倍率実体顕微鏡で観察。2日目は、フシダニの標本作製について実習したとのこと。
これらを知って、妙に嬉しくなり、感心もした次第である。