オリーブはモクセイ科オリーブ属の常緑高木で、地中海地方の原産。料理にかかせないオリーブオイルはオリーブの果実から採取されます。オリーブは葉の裏の灰白色が印象的で、湾岸地域でも人気があり、あちこちに植えられています。初夏に白や黄白色の4枚の花弁を持つ花を咲かせますが、その花は控えめで、目立ちません(画像)。秋になると実が完熟し、黒褐色になり、オイルやピクルスの原料になります。
「平和の象徴」としてハトが口に葉をくわえているデザインの葉はオリーブの葉です。オリーブが「平和の象徴」とされるのは『旧約聖書』のノアの箱舟のエピソードに由来します。ハトがくわえてきたオリーブの葉を見て、ノアは洪水が引いたことを知ります。そして、このデザインで有名になったのが紙巻きたばこのピースでした。
これまでのオリーブの歴史の中では果実や葉が主役で、花は脇役に過ぎないようです。