アメリカフウロの花

 アメリカフウロ(亜米利加風露)はフウロソウ科フウロソウ属の雑草。道端のアメリカフウロの葉はヨモギにそっくりで、花はゲンノショウコ(現の証拠)に似ている。だが、花の開花時期はアメリカフウロが春から夏、ゲンノショウコは夏から秋で区別できる。

 アメリカフウロは北アメリカ原産の1年草で、昭和初期に渡来し、草丈は40センチ程度にまで成長し、花は直径5ミリほど、五弁花で色は淡く、フウロソウの仲間では小さいほうである。ハクサンフウロゲンノショウコ、ベニバナゲンノショウコと同じフウロソウ科の植物だが、アメリカフウロは雑草として扱われている。

アメリカフウロの別名の「ロシソウ(鷺嘴草)」は細長い実をサギの嘴に喩えたもの。実は細長く、種はその実の根元の膨らんだ部分に入っていて、熟すと黒くなる(画像)。