ペパーミントの花が咲き出している。ペパーミントの和名はコショウハッカ、セイヨウハッカで、スペアミントとウォーターミントの交雑種と言われている。原産地はヨーロッパ大陸で、シソ科ハッカ属の多年草。乾燥に弱いものの、一度植えると、地下茎と種でどんどん生息範囲を広げていく。地下茎が柔らかく、スコップで土を割るだけで、細かく切れてしまい、その土を別の場所に移動させるとそこで生えてくる。
私のような世代だと、ペパーミントの香りはチューインガムに結びついていて、懐かしい香りなのだが、ミントの基本はスペアミント。スペアミントは葉に特色があり、濃い目だが明るい緑色、槍の穂先のようにとがっており、ふちには刃こぼれのようなギザギザが入る。スペアミントの名前はこの槍の穂先(=spear)からきている。
シソ科のスペアミントの香りは、「l(エル)-カルボン」が主体になっていて、ハーブ特有の香りが料理に合う。一方、ペパーミント(peppermint)の香りのもとは「l(エル)-メントール」。ハッカに多く含まれる成分で、キリッと爽快な感じがある。
スペアミントとペパーミントの花はとてもよく似ていて、私には区別できないのだが、同じシソ科のシソやラベンダーの花も似ている。