シセントキワガキの実

 秋に入り、柿の実が色づき、そろそろ紅葉も近い。そんな中で、「四川常磐柿」と書けば、中国四川省原産の常緑の柿と推測ができるだろう。シセントキワガキはカキノキ科カキノキ属で、庭木や盆栽として使われるロウヤガキ(ロウアガキ(老鴉柿)というが、発音しにくいためかロウヤガキと呼ばれ、数十年前にやはり中国から帰来した渋柿である)に似ているが、ロウヤガキは落葉性である。

 葉は肉質で長さ5~9センチほどで、普通の柿の葉よりずっと小さく、ロウヤガキよりも細長い。花期は初夏で、花は小さいが、木自体が小ぶりであるため普通のカキの木よりは花が目立つ。花の後にできる実は直径2~3センチで文字どおり豆サイズだが、甘味があって食用できる。実は一般的なカキとは異なって枝に直接できず、柄にぶら下がってできるのが特徴である。実には羽根のようなヘタがついている。

 そのシセントキワガキの実が赤く色づき出している。一個の実は小さいがその数は多く、赤く色づくと、見事な姿を見せてくれる。

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