トキワヤマボウシ「サマーグラッシー」の赤い実

 トキワヤマボウシ(常盤山法師)、あるいはホンコンヤマボウシ(香港山法師)は常緑のヤマボウシ。ミズキ科ミズキ属の植物は40種ほどあり、北半球の温帯に分布。日本にもヤマボウシやミズキなど6種が自生し、北アメリカ原産のハナミズキも同じ仲間。常緑ヤマボウシは中国を原産とする常緑の広葉樹。ハナミズキも日本のヤマボウシも落葉樹だが、ホンコンエンシスは常緑樹で、葉や花はよく似ている。花は緑黄色の小さな4弁花で、枝先に出る径0.7~1.3cmの頭状花序に40~70個ほどつく。総苞片ははじめ黄緑色で、のちに白色に変わる。果実は径1.5~2.5cmの丸い複合果で、秋に赤~赤橙色に熟す(画像)。

 画像は常緑ヤマボウシの園芸種「サマーグラッシー」。常緑で、花も実も普通のヤマボウシより目立つ。ところで、ヤマボウシの実は糖度15を超えるものもあり、甘いものが大好きな熊の好物。当然、人もヤマボウシの実を生食できる。その味はマンゴーやバナナに似た強い甘味があり、ジャムにするのが最適とのこと。

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