セイヨウニンジンボクの花と実

 シソ科ハマゴウ属のセイヨウニンジンボク(チェストツリー)は唇形をした淡い紫色の小さな花を夏から秋にかけて穂状に咲かせる(画像)。花の色が白のものもある。日本には明治時代に渡来し、葉がチョウセンニンジンに似ていることから「セイヨウニンジンボク」となった。花の後に出来る実は球状の核果(画像)。古くから、生理痛などの婦人病に用いられていた。セイヨウニンジンボクは、花が少なくなる7月から、さわやかなスミレ色の花には画像のように昆虫が集まる。生育旺盛で育てやすい落葉低木だが、あまり栽培されていない。
 ハマゴウ属には約250種が含まれ、主に熱帯に分布する。既に紹介したように、日本にもハマゴウ、ミツバハマゴウが自生する。花が格段に美しいのがセイヨウニンジンボクで、芳香があり、開花期も非常に長いのが特徴。

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