セイヨウニンジンボクの二度咲き

 9月に入り、セイヨウニンジンボクの花がまた咲き出した。二度咲き(返り咲き)である。シソ科ハマゴウ属のセイヨウニンジンボクはハマゴウより魅力的な花をつける。原産地は南ヨーロッパから中央アジアで、花は淡い青から紫色の優しい色合いをもつ(画像)。

 日本には明治時代に渡来し、葉がチョウセンニンジンに似ていることから「セイヨウニンジンボク」となった。セイヨウニンジンボクは花が少なくなる7月から、さわやかなスミレ色の花には昆虫が集まる(画像)。

 ハマゴウ属には約250種が含まれ、日本にもハマゴウ、ミツバハマゴウが自生する。だが、花が格段に美しいのがセイヨウニンジンボクで、芳香があり、開花期も長いのが特徴。