ハツユキソウとネグンドカエデの葉

 葉の色が緑色でなかったり、斑入りだったりする植物は意外に多く、観葉植物として好まれてきた。そんな植物の代表がハツユキソウ、そしてネグンドカエデである。

 昨年も9月の上旬にハツユキソウのことを書いた。「初雪草」とは何とも大正ロマン主義風で、竹久夢二を連想させる名前。名前の由来は画像を見れば誰もが納得できる筈だが、夏や秋に初雪とは季節感に大いにズレを感じるのも確かである。和名は、夏の花期になると頂部の葉が白く縁取りがされてよく目立ち、その姿は初雪をかぶった景色に見えることからついた。緑の葉縁に白い覆輪が入った葉色が対照的で、それが美しい。観賞価値はその花より圧倒的に葉にある。北米が原産で、多くの園芸種があり、高さは1m程にもなる。

 ネグンドカエデも北米太平洋沿岸を原産とするカエデの仲間。欧米や中国北部で古くから街路樹として植栽されており、日本には1882年に渡来した。北海道を中心として公園や街路に使われ、葉の形はカエデの仲間とは思えない羽根状で、トネリコに似ていて、昭和の頃まではトネリコバノカエデと呼ばれていた。樹液からシロップを採取するなど実用的に使われていたが、雄大な樹形や変化に富む葉色に価値があるとして観賞用としても普及してきた。特に斑入りのフラミンゴ(画像)やエレガンスといった品種の人気が高い。

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