ハツユキソウの葉

 葉の色が緑色でなかったり、斑入りだったりする植物は意外に多く、観葉植物として好まれています。そんな植物の代表の一つがハツユキソウです。

 「初雪草」とは何とも大正ロマン主義風で、竹久夢二命名しそうな名前です。名前の由来は画像を見れば誰もが納得できる筈ですが、夏や秋に初雪がかかったような葉を見ることになると、季節感に大いにズレを感じるのも確かです。和名は、夏の花期になると頂部の葉が白く縁取りがされてよく目立ち、その姿は初雪をかぶった景色に見えることからつきました。緑の葉縁に白い覆輪が入った葉色が対照的で、それが美しさを演出しています。観賞価値はその花より圧倒的に葉にあります。北米が原産で、多くの園芸種があり、高さは1m程にもなります。

 ついでながら、ネグンドカエデも北米太平洋沿岸を原産とするカエデの仲間です(画像はフラミンゴという品種)。欧米や中国北部で古くから街路樹として植栽されていて、日本には1882年に渡来しました。昭和の頃まではトネリコバノカエデと呼ばれていました。

f:id:huukyou:20211207051753j:plain

f:id:huukyou:20211207051806j:plain

f:id:huukyou:20211207051824j:plain

f:id:huukyou:20211207051840j:plain

ネグンドカエデ