レンギョウ(連翹)

 湾岸地域の公園や道筋にはあちこちにレンギョウが植えられ、それが今一斉に花をつけている。レンギョウはモクセイ科レンギョウ属の総称。古名は「鼬草」(いたちぐさ)。レンギョウは中国原産で、江戸時代に渡来。当時は主に観賞用として栽培されていた。

 レンギョウは雌雄異株の落葉低木で、若枝は長く伸び、垂れた枝が地面につくと、すぐにそこに根付き、新しい株を増やしていく。高さは2-3m。レンギョウの枝を斜めに切ると中空だが、近縁のシナレンギョウは髄に仕切りが現れ、その枝は直立する。

 果実は芳香があり、なめるとわずかに渋味がある。果実は完熟する前の秋に採取され、茶褐色になるまで日干ししたものが生薬のレンギョウ。生薬レンギョウにはチフス菌、パラチフス菌、大腸菌ブドウ球菌、肺炎双球菌などに対して強い抗菌作用がある。また、消炎、利尿、排膿、解毒薬としても使われている。

 普通のレンギョウの他に「支那連翹(しなれんぎょう)」、「朝鮮連翹(ちょうせんれんぎょう)」がよく知られている。

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