オウバイの花

 梅の花が散り出し、早春から春へと季節が移り出しているが、早春の花の代表の一つがオウバイ(黄梅)で、まだ咲いている。オウバイの中国語名は「迎春花」、英名は「ウィンター・ジャスミン」である。オウバイはモクセイ科の半蔓性の落葉低木で、原産地は中国。早春に梅に似た形の黄色い花を咲かせる。花の大きさは直径2センチ程度。日本への渡来は元禄時代

  オウバイジャスミンの仲間だが、花の香りはほぼなく、枝は箒状に垂れ下がる「半つる性」で、地面についた枝からは根が発生し、新たな株ができる。雲南黄梅(オウバイモドキ)は同じく中国原産で似たような樹形だが、落葉性のオウバイと違って、冬期も葉を落とさない常緑性で、花の大きさは1.5センチほどである。ウンナンオウバイの多くは二重のような花が咲き、花や葉が比較的大きい。オウバイは以前言及したソシンロウバイレンギョウとも似ているが、こちらは見分けがつきやすい。

オウバイの花は古くなると、白く色が抜ける場合がある(画像)。

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