満開のヒトツバタゴとイペー

 既にヒトツバタゴとイペーについて述べた。ヒトツバタゴはアメリカヒトツバタゴかどうか同定できないと述べた。アメリカヒトツバタゴの木も見つけて調べたのだが、正直なところ二つの区別はあちこちの記載通りにはいかないと実感している。ヒトツバタゴ(一つ葉タゴ、一つ葉田子)は日本では希少種の一つなのだが、私の周りには意外に多く植えられている。ヒトツバタゴはモクセイ科ヒトツバタゴ属の一種。同じモクセイ科のトネリコ(別名「タゴ」)に似ているが、トネリコが複葉であるのに対し、ヒトツバタゴは単葉であることから「一つ葉タゴ」の和名がある。日本ではあまり見ないため、正体不明という意味で「なんじゃもんじゃ」の別名がある。
 イペーの別名はコガネノウゼン(黄金凌霄)、キバナノウゼン。今年は台場で4本のイペーの木を見ることができた。イペーの原産地はアルゼンチン、ブラジルなどである。さらに大きなイペーが清掃工場の近くにあり、これも満開。英名はGolden Trumpet Treeで、何とも記述的な名前。ソメイヨシノのように、葉が出る前に花が咲くのでとても鮮やか。カトレアと並んでブラジルの国の花になっていて、サッカーブラジル代表のユニフォームの黄色はこの花の色から採ったようである。

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