赤い実:センリョウとクロガネモチ

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センリョウ

 センリョウ(仙蓼/千両)はセンリョウ科の常緑小低木。冬に赤い実をつけ美しいので栽培され、特に名前がめでたいのでマンリョウ(万両)などとともに正月の縁起物とされる。センリョウは千両の意味で、マンリョウやヒャクリョウ(百両)とも称されるカラタチバナと同じ仲間と思われがちだが、センリョウはセンリョウ科の常緑低木で、ヒトリシズカフタリシズカなどと同じ仲間。

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クロガネモチ

 クロガネモチ(黒鉄黐)は、モチノキ科モチノキ属の常緑高木。庭木としてよく用いられ、都市の環境にも耐えることから、公園樹や街路樹として植えられる。クロガネモチは秋から冬に小さな赤い実をたくさんつける。株は雌雄異株で、庭に植えて実を観賞するなら雌株ということになる。
 赤い実が赤い葉や黄色い葉についていても人目を引きにくいが、青緑や緑の葉についていると印象的なのはそれらの色が赤の補色だからである。