ヒメユズリハの青い実

 ヒメユズリハ(姫譲葉)は、ユズリハユズリハ属の常緑樹。同属のユズリハによく似ていて、区別が厄介である。春に若葉が出ると、古い葉が落ちることから、「譲葉」と呼ばれた。ユズリハは枝の出方が大ぶりで、どこか荒っぽい印象を受けるが、ヒメユズリハは葉が小ぶりで、そのため「ヒメユズリハ」と呼ばれる。いずれも雌雄異株で、5月頃に花をつける。いずれの実も11月頃には黒紫色に熟する。画像は7月下旬の熟する前の青い実である。

ユズリハ(楪、交譲木、譲葉)は、ユズリハユズリハ属の常緑高木。夏には実がなり、次第にブドウのような青い実に成長し、藍黒色に熟し、表面は粉をふく。長さは8~9mmで、卵のような楕円型をしている。最後の画像のように見た目は美味そうだが、中には有毒物質が含まれていて、食べると、呼吸困難を引き起こす場合がある。