サルビアの花たち:補足

 サルビアの花たちで忘れてならない一つが湾岸地域でよく見ることができるチェリーセージ(ホット・リップス)。学名はサルビア・ミクロフィラ (Salvia microphylla)。チェリーセージはメキシコ北部原産の多年草で、茎頂や葉腋から花序を出し、赤色の花をつけるのですが、条件に応じて、赤い色の部分の割合が微妙に変化します。

 「花の色が真っ白になるのは気温が低い時、真っ赤になるのは気温が高い時」と言われています。暑い時期は花が赤色になり、気温が低くなると白の面積が増えて、赤と白のツートンカラーになるのが特徴です(画像)。

 でも、気温や日照によってだけでなく、苗が若いときは赤、成長すると赤白、大株になると白や、不安定で年によって花色が変化するものもあり、正直なところ花色変化の正確な仕組みはよくわかっていません。赤と白の色の割合はとても微妙で、その変化は神秘的な謎のままです。